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心の健康

私が毎月12万円課金の重度ソシャゲ依存から脱却するまで

月12万円。

これは私が大学生時代から毎月ソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)に費やしていた金額です。

大学時代、もちろんそんなお金を毎月稼げるわけもなく、簡単に作れるクレジットカードを作り、分割払いをしまくってなんとかやりくりしていました。

そんな私が9年にも及ぶ戦いを経てついに課金をやめることができました。

9年ですから、約1000万円はソシャゲで失ったことになります。

今ソシャゲ依存で苦しんでいる方、身近にソシャゲ依存者がいる方の参考になればと思います。

また、すでに脱却した方にも共感いただける内容かと思いますので、是非お読みください。

依存から脱却まで時系列で紹介しておりますので、以下の目次から気になる部分を参照願います。

人生初課金(1000円)は中学生時代のPCゲーム

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まず私が課金というものに出会ったのは中学生時代にハマっていたとあるPCオンラインゲーム。

そのオンラインゲームは、ペットを連れて戦闘を行うシステムのゲームだった。

ゲームが始まって1年程はプレイヤー+ペット一匹を連れて戦闘するシステムだったのだが、

程なくして”ペット一匹に対して200円の課金アイテムを使うと2匹目として戦闘に繰り出せる”という課金システム(以後"ダブルセットアップシステム")が始まった。

それが私を人生初課金へといざなう大きなアップデートとなった。

そのゲームでは、サービス開始当初からストーリー攻略だけではなくプレイヤーvsプレイヤー(いわゆるPVP)が盛んに行われていた。

運営が操作するプレイヤーキャラクター(以下ゲームマスター)主催のPVP大会が開催され、公式ブログで戦績が発表されたり、

プレイヤーの撮った動画がyoutubeやニコニコ動画にアップされシェアされるほどPVPが白熱していたのだ。

中学生の多感な時期、そんな楽しいイベントに参加しないわけにはいかなかった。

最初の1年はイベントとしてそこそこ楽しめていたが、問題はダブルセットアップシステムが実装されてからだった。

全く歯が立たない。

今まで効率的に育ててきたペットが、相手のダブルセットアップを前に全くの無力。

ストーリーの進行にも影響し、敵の強さがダブルセットアップ前提の強さ。

ダブルセットアップが無ければ攻略パーティにも入れてもらえない。

ある日、通っていた塾の先生に相談した「先生、ゲームにお金入れたいんだけどどう思う?」『そんなのだめに決まってるだろ。自分で稼いでからにしなさい』。

たぶん何を言われても関係なかったが、中学生の反骨精神に火が付き、その日のうちに1000円課金した。

1000円で笑えるほど綺麗に課金沼にハマる

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前述によるダブルセットアップによる初課金以降、満たされることのない「強さへの渇望」に苛まれることになった。

最初は、1匹だけをダブルセットアップ登録し、初期ペット+無課金ペットの組み合わせで満足していた。(もちろん課金者相手のPvPには苦戦していたが。)

ふと、ダブルセットアップで使った200円分の課金ポイント、初めて課金した1000円分の課金ポイントから差し引いて、800円分の課金ポイントが残っていた。

ほんの出来心で、今までは全くの無縁と思っていた1回300ポイントの課金ガチャを回した。

大当たりとは言えなかったが、一瞬にして今まで育ててきたペットより強いペットが手に入ってしまった。

今まで実力が均衡していたプレイヤーに圧倒的に優る力を一瞬で手に入れてしまったのだ。

そして、ガチャで手に入れたペットをダブルセットアップするために更に200課金ポイントを使う。

今まで地道に一緒に切磋琢磨してきたフレンド達をなぎ倒し優越感に浸っていた。

残り300課金ポイント、それを新しい課金ペット育成のため、経験値3倍薬を限界まで購入した。

狂い出す金銭感覚

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中学生当時のお小遣いは月に3000円ほどだった。

お年玉合わせて数ヶ月ためながら生活すればゲーム機とゲームカセットが買えるほどの調度良いお小遣いだったのだと今になって思う。

当時も特に不便をしていなかった記憶がある。

...課金依存に陥るまでは。

1000円の初課金以降、しばらく課金をしていなかったが、一度中途半端に強くなると

「もっと強くなりたい」と願ってしまうのがゲーマーの性。

ついこの間まで均衡していたプレイヤー達のレベルでは満足できず、Wikiなどの攻略サイトに掲載されている、最強編成を目指したいという欲が日に日に高まっていた。

最初はお小遣いから困らない程度に課金するようになった。

月1000円、ガチャ2回(600ポイント)+ダブルセットアップ2個(400ポイント)

しかし2回で最強ペットがガチャから排出されるわけもなく、ガチャ内容が毎月更新される始末。

運良く最強キャラがあたったとしても来月には二番手になりWikiの最強編成は更新される。

「来月もうちょっと我慢すれば大丈夫」1000円、1500円、2000円、2500円とか金額が上がっていくのにそう時間はかからなかった

気がつけばお年玉貯金を切り崩しながら毎月5000円もの課金をするようになっていた。

3000円分の10連ガチャ回し、残りはダブルセットアップと経験値倍増アイテムに費やしていた。

しかし、そんな生活をしていれば中学生の貯金などすぐに底をつきる。

お金のために嘘をつきはじめる

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最初は自分のお小遣いやお年玉でやりくりしていたが、それはすぐに無理になった。

お金が無ければやめればいいものを、どうにかしてお金を手に入れる手段を考えはじめた。

当時卓球部に入っていたので、「明日の土曜日に大会があり、ユニフォーム費用とその後の打ち上げがあるので合わせて3000円が必要」と嘘をついて休みの日にお金と部活道具を持って外に出て、適当な時間になったら初戦で負けたと嘘をついて戻る。

「足が痛いので接骨院に行きたいので1000円ほしい」

「友達の家にお菓子を買っていきたいので1000円ほしい」

「塾のあとに出かける用事があるので追加で1000円ほしい」

親が家族で出かけることを提案したときには

「体調が悪いので待っている。コンビニで一日分の食品を買うので1500円ほしい」

親だけにとどまらず、同級生の携帯ゲームを最強データに育て上げ代行費用として1000円もらうなどしていた。

金銭感覚も倫理感もオンラインゲームの課金で壊れていた。

未だに当時のことを思い出しては罪悪感と後悔に襲われている。

安息の高校生時代

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高校1年生までそんな生活を続けていた頃、そのPCオンラインゲームのサービスが終了した

程なくして別のPCオンライゲームを始めたが、そのゲームに対してはある程度強さへの諦めがあったので、月3000円程度の課金で事足りていた。

高校に入ったこともあり、お小遣いは月1万円を貰えるようになっていたので、お金には困らなかった。

とは言え中学で狂った金銭感覚のせいで毎月限界まで趣味にお金を使い込んでいた。

当時はトレーディングカードゲームにハマっていた。

毎月のように最新パックを買いあさり、高く売れるカードが当たるとそれをカードショップより少し安い値段で友人に売りさばきプラスになる月もあった。

プラスになった月は多めに課金したりしていた。

そんな生活が高校3年間続いた。

再び狂い出す大学生時代

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大学時代に入り、お小遣いはなくなりアルバイトを始めた。

月収4万円程度のアルバイトだったが、何かと便利かと思い当時学生でも作れるクレジットカードに登録した。

程なくしてスマートフォンが普及しとあるソーシャルゲーム(以下ソシャゲ)が大流行した。

課金ガチャでモンスターを入手し、パズルで戦う某有名ゲームだ。

スマートフォンとクレジットカード。

この2つが揃っている状況で多額の課金に走るのはそう時間がかからなかった。

数タップで3000円を課金し、1タップでそれを使い切る。

ソシャゲでは一般的な仕様なのだが、限界突破というものがあり、同じキャラクターを1体当てただけではそこそこの強さしかなく、同じキャラクターを何体も当てて合成することで強くなっていく。

そのソシャゲをサービス開始と同時に始めた私は、完璧にスタートダッシュに乗れていた。

最初の月は2万円も課金すればランカーに入れるほどの力が手に入った。

しかし、パワーインフレが毎月起こるのがソシャゲの仕様である。

すぐにガチャへの封入キャラクターが増えていき、当たる種類も増えるので狙ったキャラクターが思うように当てられず限界突破に苦戦するようになった。

最初は交通費を覗いたお金だけ残し、食事は我慢し誘いも断り朝と夜の実家飯だけで生活していた。

ギリギリまで課金でお金を使っていたので、クレジットカードの明細をマイページで確認するのが憂鬱でしかたなかった。

ある日、クレジットカードの引き落としが口座残高を超えてしまう月があった。

バイトもしているし親に頼りたくない、何よりお金のない理由が恥ずかしくて誰にも相談できない。

そんな時カード会社から一通のお知らせが届いた。

「分割支払いの上限が残っています」

一瞬で考えが悪い方向へと傾いた。

「分割すれば食いつなげる。来月から我慢すれば大丈夫。」

多額の請求を12回払いに変更し、来月の支払額が一瞬で10分の1以下になった。

しかし、ここまでの私の人生で分かる通り、ここで我慢できるほど私は賢くはない。

来月から数千円のし払い出し、また2万円課金できる!

結局分割払いから差し引いた残りのお金からギリギリまで課金へと捻出していた。

今まで通りそんなことをしていれば、課金額が残高を超える月も珍しくなくなった。

そのたびに分割払へと変更していた。

いつの間にか使用額と分割の上限額まで達していたが、クレジットカード会社に電話したらあっさりと上限解除できた。

バイトを可能な限り増やしたが、結局バイトだけでは払いきれず、母親に言い訳をして頼った。

当時は必死過ぎてどんな言い訳を使ったのか覚えていないが、毎月数万円せびっていた。

よくよく考えなくても絶対におかしい。

アルバイトもしている大学生の息子が付き数万円もお金を要求してくる。

大学生の無駄遣いと思って、大学生らしい青春のために出してくれていたのかと思うと今でも胸が痛む。

大学4年間、分割分とその月の課金額と合わせて毎月12万円もの支払いが発生していた。

もちろんキャッシングにも手を出して、大学を卒業する頃には数十万円で済んでいたものの借金を背負っていた。

サークルにも入り、友達も居て、そこそこに楽しい大学生活ではあったが、常に頭の中のソシャゲがあった。

ソシャゲをするために大学をサボることも少なくなかったので単位もギリギリで常に支払いに追われるストレスマックスな大学生活だったと思う。

そんな状況で留年なく卒業し、中小企業ではあるが就職までできたことは私の人生で唯一褒められることだと思っている。

社会人3年目まで続く課金地獄

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社会人となった私は、中小企業とは言え毎月20万円近くの給料をもらえるようになった。

大学時代にソシャゲ課金で背負った借金は数ヶ月の給料とボーナスで返しきった。

ちなみに入社して初めての自己紹介プレゼンの導入を今でも覚えている

「1600、これが何の数字かわかりますか?私の貯金残高です。」

全く笑えない。

と、20万円ももらえるようになれば、もちろん考えることは課金である。

借金を返し終えてからも親に生活費を渡しつつ、毎月普通に12万は課金するようになった。

たまに20万円を超える月があり、これも大学生時代と同じく分割払いとキャッシングで乗り切った。

ボーナスが出たら返済に当てていた。

3年がたったころ、仕事が辛くて休職した。

ちなみにその時の関連エピソードは下記の記事を見てほしい。

適応障害、発見時の検査内容や治療方法 - 健康的ライフ!

適応障害で1年休職した時の過ごし方。心持ちやお金の解決方法 - 健康的ライフ!

1年休職して復職したけどデメリットよりメリットが大きかった - 健康的ライフ!

上記の記事には書いていないが、休職中の傷病手当金も課金に当てていた。

休職して半年した頃、ボーナスもないのでどうしても首が回らなくなってしまった。

そこで初めて母親に課金依存をカミングアウトし、今度は事実を話した上でお金を援助してもらった。

お金を援助してもらったが、母親はしつこく私を攻め立てることはなくただ悲しそうにしていた。

適応障害で苦しむ私を精神的にも支えてくれた。

お金に困った私は、そのタイミングで本業以外にも稼ぐ手段がないかと思いたち、

副業やブログ、投資について勉強するようになり、お金を稼ぐ大切さを身に染みて理解し

いつの間にかソシャゲへの課金はやめていた。

某位置ゲーは家族で程よく遊べているので、それ以外のソーシャルゲームを1000万円課金したゲームも含めてアンインストールした。

こうして私のソシャゲ依存は幕を閉じた。

ソシャゲ依存者にやめさせるには

私が依存を脱却したきっかけは、今まで母親に苦労をかけてきた罪悪感と母親の悲しむ顔。これにつきる。

一度依存してしまったものはなかなかやめられるものではない。

ソシャゲ依存によるお金の浪費が悪いことなのは本人が一番わかっている。

だから誰かが依存していることに気づいても、頭ごなしに否定してはいけない。

必要なことは、

・”課金はハマるとやめることができない”ということに理解をしめし責め立てないこと。

・”経済的に辛い思いをしていることだろう”、”自分でもやめたいと思うときがあるだろう”という共感

・”貴方の事が心配だから、専門家に相談してみないか”という思いやりからの提案

だと私の経験から推測している。

どうすれば依存しなかったのか

結果として、人生なんとかなっているので何も対応しなかった事が結果オーライだとは思っているが、

防ぐ方法がなかったのかと今でも考える事がある。

子供の抑制力だけに任せることは、まず不可能だと思う。

そして、”完全に”押さえつけるやり方は必ず逆効果になると確信している。

今なんとか真っ当に生きているのは母親が支援だけしてくれ、他には何も関与しなかったおかげだと思う。

私が親だとして同じような状況の子供を放任する勇気があるかと問われると、難しい気がしている...。

中学生の段階でお金遣いが気になれば、早めに話を聞いて上げてほしい。

お金が無い状況は本人が一番辛いのに、自制が効かない。

今は心療内科でもゲーム依存を扱うところが増えている。

中学生からこの間まで間違いなく私は病気だった。

否定せず、寄り添いながら相談してくれる医者を見つけることが一番早く経済的に脱却する近道だと私は思う。

さいごに

以上が今までの私の軌跡でした。

もし1ミリでもどなたかの参考になりましたら幸いです。

私の休職に関する記事はこちら。

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