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読書レビュー”人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ" やしろあずき先生

三角コーンの人、やしろあずき先生署の本を読ませていただきました。
昨年発売していたのですが、この前たまたま本屋で出会いタイトルとテーマに惹かれて購入しました。
もし今、仕事のことや将来への不安を持つ社会人の方、これからの進路に不安を持つ学生の方は、
是非本書を手にとって、やしろあずき先生のマインドに触れることで一気に肩が軽くなるかと思います。

タイトルにもある通り、やしろあずき先生は本の中で「にげる」という選択肢が常にあるのだというこを何度も説いております。
とにかく壊れてしまう前に逃げるべきである、というメッセージを今辛い人、将来が不安で仕方ない人に伝えたいのだと思います。
やしろあずき先生が想定している人へ、この本の存在が一人にでも届けば嬉しいです。

本のデザインとして、漫画のページがあったり、行間が広くて文字が読みやすく、明るい配色だったり、
内容が一区切りする度にまとめが書いてあったりととっても読みやすい要素満載です。
読書が苦手な私でもスラスラと読み進み、1時間ほどで読破いたしました。

フリーランスのやしろあずき先生ですが、元社会人だったり現役役員だったりすこともあり、社会人の私と似た感覚やマインドを持っており共感できるお話もあってとても面白かったです。
個人的な仕事への取り組み方や「にげる」ことに対する考え方も似ていてびっくりしました。

大きく4章で構成されておりますので、各章に関して本当に簡単な概要(詳しくは是非本をご購入ください。)と実際に読んでの感想をご紹介いたします。

第一章:「楽しい」を大切にしよう

一章概要

この章には、自分が楽しくやれることを大切にしたほうが良い、というメッセージが書かれています。
加えてやしろあずき先生が漫画家になった経緯やフリーランスの長所短所が綴られております。

自分が興味を持っていたり、やりたいと思っている業界や世界に足を突っ込んだほうが良い

引用元:人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ やしろあずき署

結構序盤にかかれているこのマインドこそが、やしろあずき先生をやしろあずき先生たらしめているのだと思います。

こういった考え方から始まり、「とは言えフリーランスが楽かというとそうでもないよ」という事が書かれています。

会社員でもフリーランスでも働き方は色々あるのだから、自分の自由な稼ぎ方を選べば良い。ただし、選んだ先で生きていける見込みを立てることは必要(超ブラックな会社に居るなどは例外)、というのがこの章から汲み取れるメッセージです。

あとはゲーム業界のことや、やしろあずき先生社会人時代のおもしろエピソードがいくつか書いてあります。

一章感想

まず、本当に自分が楽しくやれることを選ぶことは重要だと思います。
新卒カードを使いたいからと、就活を焦ってやりたくもない仕事についてただ時間をお金に変えるだけの生活をするのは勿体ないという考えが僕と一緒です。

私は大学の学部、卒業研究も自分が好きなものだけを選らんできたので、周りのエリート達とは戦えないと思い、知り合いの漫画家のアシスタントをやらせてもらうか、
当時興味のあったゲーム会社でアルバイトをしてから就活浪人するか、とも考えていましたが、
世間体を気にしすぎて、その発想が正しいのか全く確信がとれていませんでした。
(結果としては中小企業だけどそこそこ優良な会社に入れましたが)
当時の自分にこの章を読ませてあげられたらもうちょっと自身を持って就活できたんじゃないかと思います。

第二章:合言葉は「自分ファースト」

二章概要

この章では、社会人であっても時にはサボるくらいが良いし、自分が楽しめる工夫をして仕事をしたほうが良いという事が書かれています。

やしろあずき先生が会社員時代に行った工夫や、面白いストレス発散などが紹介されています。
ストレス発散法については、とても真似できるものではないですが面白いものばかりなのでこれは読んでみてのお楽しみですね。

二章感想

私自身、一時期頑張り過ぎて休職したことがあるのでよく分かるのですが、自分を一番大事にすることが結果的に仕事のパフォーマンスをあげます
嫌々頑張りすぎても、長く立ち止まらなくてはいけない時がきて非効率的です。

復職後には、仕事中にちょっと抜け出してカフェに行ったりコンビニいっておやつをかったり、定時退社してブログをやったりしていますが、
この適度な気の抜け方が必要なことだったのだとこの本で確信しました。
これからも迷惑をかけない程度にサボります。

第三章:適度に「不真面目」でいい

三章概要

自分を嫌に縛り付けるブラック企業で働き続けなくて良い。本当にただ辛い仕事、自分の価値を下げる仕事をやる必要ない。という事が綴られております。

その他にもSNS社会でクリエイターとして大切なことや、いわゆる「社畜」の定義や意見なども書かれております。
ブロガーとしてもかなり参考になる事が書かれています。

この章でもやはり、自分ファーストが重要であるというメッセージが至るところから汲み取れます。

自分が本当に好きなことを探すのは、人生の一つの課題何だと思います。

引用元:人生から「逃げる」コマンドを封印している人へ やしろあずき署

三章感想

真面目すぎる人ほどブラック企業にハマりがちなんですよね。
この章にも書かれているのですが、厳しい言い方ですが、あまりに真面目すぎるのは思考停止だと私も考えています。

私は人に気を使って残業したり、休日出勤するような人間ではないのでこの章で紹介されているマインドは無意識のうちに実行できていたようです。

テレワークが普及した今、社会が変わるチャンスだなと思っています。

クリエイターのSNS運用に関することも書かれていたので、ブロガーの私も参考にしていきたいと思います。

第四章:「逃げる」のは悪じゃない

四章概要

章題の通り、逃げることに対する正当性が綴られております。

他には心の不調は体調不良と同じである、身体を休める事が大事であるということが書かれています。

やしろあずき先生が幼少期に母親に言われ救われた言葉が書いてあったりと、お子様が居る方にも大切な考え方を知ることができます。
クリエイターの知人の死を経験したからこそ伝えたい大切なメッセージも綴られています。

また、やしろあずき先生が「三角コーンの人」になった経緯や有名になったプロセスも紹介されていて面白いです。

四章感想

先程書いたとおり、私自身休職の経験があります。
会社員は、心に関する不調が身体の不調よりも軽視されすぎだと私も思っています。
身体が元気でも心が元気でなけばそれは体調不良。風邪と一緒です。

もちろん身体の健康も大切で、不摂生寄りの生活をもっと良くしていかないと...と思いました。
心身健康になるために情報収集のモチベとしてはじめたこのブログをこれからも頑張って、知識を活用していきたいです。

まとめ

「にげる」ことの選択肢を持ってない人がこの本を手にとってくれたなら、やしろあずき先生も本望なのだと思います。

この社会では「にげる」ことを悪としたり、そもそも選択肢になかったりすることが多すぎるように感じます。

割と自分ファーストで生きてきた私も、この本を読んで同じ考えの人が居ることをしって心が軽くなりました。

やしろあずき先生のおもしろエピソードも多数書かれているので元気がでます。

是非、仕事のことや将来への不安を持つ社会人の方、これからの進路に不安を持つ学生の方は、5
本書を手にとって読んでみてください。

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